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単価によって対応範囲が変わるという話

私はフリーランスでWebデザイナーとして活動しています。
案件単位で対応することもあれば、企業に参画して複数案件に関わることもあります。

その中で一貫しているのは、単価によって対応の深さを変えている点です。

Webデザイナーと一括りにされがちですが、実際には経験やスキル、得意領域によって対応範囲は大きく異なります。
見た目のデザインだけを行うケースもあれば、情報設計や導線設計まで踏み込むケースもあります。

過去に、自分が当たり前にやっていた作業が「標準ではない」と知る機会がありました。
その作業量を単価に反映できておらず、結果的に過剰対応になっていたと気づきました。

そこから、自分の実務内容を整理し、単価と対応範囲の関係を見直しています。
今回は、その考え方の軸になっている部分を記録としてまとめます。

  • 自分の見積もりが適正か判断できない
  • 相場通りだが、感覚的に割に合わない
  • 違和感はあるが、言語化できず受けてしまう

このような状態で単価に悩んでいるフリーランスにとって、判断材料のひとつになるはずです。

単価は「作業量」だけではない

単価というと、作業量に対する対価として考えられがちですが、実際にはそれだけではありません。

  • どこまで考えるか
  • どこまで整えるか
  • どこまで先回りするか

こういった成果には見えない思考範囲や立ち回りの部分も含まれています。

見えていないコストがある

実務では、指示通りに作るだけで終わらないことが多いというか、ほぼ当たり前にあります。

  • 前提のズレを調整する
  • 不足している情報を補う
  • 最適な形に再構成する

こういった工程は、成果としては目に見えにくい部分ですが、確実に発生しています。

単価によって判断が変わる

ただし、全ての案件で必ず同じ深さで対応するわけではありません。

単価が高い案件

  • 前提のズレも含めて整える
  • 提案や設計まで踏み込む

単価が抑えられている案件

  • 指示ベースで成立させる
  • 不足分は修正で対応する

これは質を落としているわけではなく、対応範囲を調整しているだけです。

結果としてどちらが効率的か

一見すると単価を抑えた方がコストは低く見えますが、修正ややり取りが増えることで、全体の作業量が増え、場合によっては追加料金を頂かざるおえなくなり、結果的にコストが上がることもあります。

逆に、最初から整理された状態で進めると、やり取りが減り、スムーズに進むケースが多いです。

単価は対応範囲の目安になる

単価は単なる金額ではなく、どこまで任せるかの目安でもあります。
どの範囲まで任せたいのかをまず明確にすることによって、依頼する側・受ける側どちらにとっても無理のない進め方がしやすくなります。

Kasumi Nakatake
著者
nakatake kasumi

記憶を留めるをテーマに、表現を横断した制作を行う個人作家。
表現領域:絵・クラフト・デザイン・音楽・リーディング