FigmaでA4サイズの印刷物を制作するときの、フレームサイズや解像度、書き出し倍率についてのメモ。
A4サイズは何px?
A4の実寸は 210 × 297mm。
これを72dpiで換算すると、
595 × 842px
になる。
FigmaでA4の印刷物を制作するときは、このサイズを基準にすると扱いやすい。
ただし、Figmaの単位はpxなので、595 × 842pxで作っただけでは、必ずしも印刷時にA4の実寸になるとは限らない。
PDF書き出し後にページサイズを確認すること。
72dpiと300dpiの違い
dpiとは「dots per inch」の略で、1インチ(約2.54cm)あたりの点の数を表す単位。
画像の解像度を考える場合は、厳密にはppi(pixels per inch)を使う。
- 72ppi:1インチに72ピクセル
- 300ppi:1インチに300ピクセル
同じ大きさで印刷する場合、300ppiの方が多くのピクセルを使って画像を表現できる。
一般的な印刷用画像では300ppi程度が目安になる。
なぜ4.17倍なのか?
72ppiを基準に制作したデータを、300ppi相当のピクセル数にするには、何倍にすればよいのか。
計算式は、
300 ÷ 72 = 約4.17倍
となる。
これは「72に何を掛ければ300になるのか」を求める計算。
つまり、
72 × 4.17 ≒ 300
ということ。
「目標の数 ÷ 現在の数」で、必要な倍率を求めている。
A4の場合
595 × 842pxを約4.17倍すると、
2480 × 3508px
になる。
これがA4を300ppiで印刷する際の、おおよそのピクセル数。
PDFとPNGでは制作方法が違う
PDFで書き出す場合
Figmaでベクターデータを使用して制作するなら、基本的に4.17倍に拡大する必要はない。
文字やベクターの図形は、PDFでもベクターとして保持できるため、拡大しても画質が劣化しにくい。
そのため、
595 × 842pxで制作 → PDF書き出し
という方法でよい。
ただし、PDFの実寸がA4になっていることが前提。
PNG・JPGで書き出す場合
PNGやJPGはラスター画像なので、印刷サイズに対して十分なピクセル数が必要になる。
A4を300ppiで印刷する場合は、
2480 × 3508px
が目安。
Figmaでは595 × 842pxで制作し、約4.17倍で書き出す方法もある。
ただし、元から配置している画像の解像度が低い場合、書き出し倍率を上げても画質は改善しない。
イラストの場合は?
イラストがベクターかラスターかによって考え方が異なる。
| イラストの種類 | 制作・書き出し |
|---|---|
| Figmaで描いたベクターイラスト | 等倍制作・PDF書き出しでOK |
| Illustratorなどのベクターイラスト | ベクターを保持できれば等倍でOK |
| PNG・JPGのイラスト | 印刷サイズに対して300ppi程度を確保 |
| 写真 | 印刷サイズに対して300ppi程度を確保 |
ベクターイラストであれば、基本的に解像度を気にする必要はない。
一方、ラスター画像は印刷する実寸に合わせて解像度を考える必要がある。
Figmaで印刷物を制作するときの結論
PDFの場合
- A4フレームは595 × 842pxを基準に制作
- ベクターは等倍のままでOK
- PDF書き出し後にA4の実寸を確認する
PNG・JPGの場合
- A4・300ppiの目安は2480 × 3508px
- 595 × 842pxから約4.17倍で書き出す
- 配置画像自体の解像度にも注意する
覚えておきたいこと
4.17倍という数字は、72ppiから300ppiに変換するための倍率。
Figmaで印刷物を作るからといって、必ず4.17倍で制作する必要があるわけではない。
PDFか画像か、ベクターかラスターかによって判断する。
補足:FigmaのPDFとA4の実寸について
Figmaから書き出したPDFは、フレームのpx寸法をもとにページサイズが決まる。通常、595 × 842pxは約210 × 297mm相当になるが、厳密にはA4とわずかな誤差がある。
Arcaで購入者が家庭用プリンタから印刷する商品を販売する場合は、PDFのページサイズが正確にA4になっているかを確認しておくと安心。