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誰かに心から感謝すると自分も嬉しくなるのは何故なのか

人に親切にした時に感謝されて、心が少しほわっとすることがあります。
そこに対してはそんなものだと思っていて、気に留めたことはなかったです。

でも、自分が人に感謝した時も、同じ感じのほわっと感があることに気づきました。
立場が逆でも、同じ感覚になるのは何故なのか気になったので調べてみました。
この記事はその記録です。

先に結論

脳の報酬反応・状況のポジティブ解釈・自分の価値観との一致。
この3つが同時に起きるため、感謝すると自分も嬉しくなります。

脳の報酬系の反応について

脳内には「報酬系」と呼ばれる神経回路があります。
感謝はポジティブな社会的行動なので、脳の報酬系(ドーパミン系)が反応しやすくなります。
さらにオキシトシンも分泌されやすく、安心感や満足感が同時に出ます。
結果として「嬉しい」という感覚が生まれます。

ドーパミンについて

ドーパミンとは、喜び・意欲・快感・学習に関与する脳の神経伝達物質。
行動のモチベーションを上げる物質で「やった!」「楽しい!」「もっとやりたい!」といった意欲を生みます。

オキシトシンについて

オキシトシンとは、人との繋がりに関わる神経伝達物質。
スキンシップや感謝などで分泌されやすく、安心感や信頼感を生みます。

状況のポジティブ解釈について

感謝できる状態は「自分は支えられている」「関係性がうまくいっている」と状況をポジティブに再解釈している状態になります。
この認知の切り替えが気分を引き上げています。

認知の切り替えとは?

人は基本的に、不足・不満に注意が向きやすい傾向があります。
理由は、危険や問題を見逃すとダメージが大きいですが、満たされていることを見逃しても致命的にはならないからです。

だから脳は、足りないもの・問題・違和感を優先して拾っています。
そこに感謝の刺激が入ると、本来拾われにくい情報に対して、意識的に焦点を当てる行為が起こります。

自分の価値観との一致について

人は、良い行動をしている自分と一致すると、ストレスが減る傾向にあります。

感謝は社会的に価値のある行動なので、自分の価値観と一致しやすく、内的な違和感が減って気分が安定します。

ストレスは内部処理の有無で決まる

人は基本的に「自分はこうありたい」という理想を持ちつつ、実際の行動という、2つの軸を持って生きています。

この理想と行動がズレると認知的不協和という状態になり、違和感やストレスが生まれます。

感謝したいと思っているのに緊張して無視してしまった。
誠実でいたいのに忙しすぎて雑に対応してしまった。

このようなズレが起きた時、脳は失態に正当性をつけて、自分を落ち着かせようとします。
よって、内的な負荷がかかりストレスが発生します。

逆に理想と行動が一致すると、判断に迷いがないため、自分を正当化する必要がなく、内側での説明コストがゼロになるので、エネルギー消費が減って楽になります。

Kasumi Nakatake
著者
nakatake kasumi

記憶を留めるをテーマに、表現を横断した制作を行う個人作家。
表現領域:絵・クラフト・デザイン・音楽・リーディング