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WebサイトのUI/UXデザイナーの価値について

私はWebデザイナー・UI/UXデザイナーとして、フリーランスで活動しています。
主に制作会社案件の、情報整理やUI設計を含む、Webサイトのデザイン制作をしています。

フリーなので定期的に、直請負や業務委託という形でパートナー探しを行うのですが、UI/UXデザイナーの定義は企業や人によって結構違い、その結果、WebのUI/UXデザインは、アプリやプロダクトのUI/UXに比べて、価値が低く見積もられやすいと感じる場面が多いです。

今回は自分なりに、なぜWebのUI/UXデザインは、アプリやプロダクトのUI/UXデザインに比べて価値を低く見積もられやすいのか、また、その価値基準は妥当なのかどうかを考えまとめてみました。

スマホアプリやプロダクトのUI/UXデザインの価値が上がる理由

まず、スマホアプリやプロダクトのUI/UXは、動線設計や操作性の良し悪しが利用率や継続率といった数値に表れやすく、成果との因果関係が比較的はっきりしています。

そのため、設計の責任も重く、成果に直結する立場として価値が高く評価されやすいのだと思います。

WebのUI/UXデザインの価値がアプリのUI/UXデザインに劣る理由

一方で、WebサイトのUI/UXは少し性質が違います。

サイトのデザイン設計が良いからといって、必ずお問い合わせが増える、商品が購入される、という保証はありません。

これらの行動は、サイトの動線や見せ方だけで決まるものではなく、そのものやサービス自体の価値に大きく左右されるからです。

そう考えると、WebサイトのUI/UXは成果を左右する主因として扱われにくく、アプリやプロダクトのUI/UXと比べて価値が低く見られる構図が生まれるのも、ある意味では自然なのかもしれません。

ただ、ここにずっと疑問があります。

Webサイトの存在意義を今一度振り返る

コーポレートサイトやブランドサイト等のWebサイトは、そもそも売上やお問い合わせといったコンバージョンに直結するためのツールではなく、存在を示し、信頼を得るためのもの。

企業やサービスがそこに「ある」ことを伝え、安心してもらうための看板や証明書のような役割。

サイトにおけるコンバージョンは、その結果として起こる副次的なものだと私は考えています。

そう考えたとき「成果に直結しないから価値が低い」という評価軸は本当に正しいのか、疑問を感じます。

例え話から見えてきたこと

Webサイトを「家」とすると、アプリ等の操作するサイトは「家電」という位置付けになると私は考えます。

家電は性能が悪いとすぐに不満が出るので、良し悪しが分かりやすく、評価もされやすい存在です。

一方で、家は問題が起きないこと自体が価値であり、設計が良ければ、住んでいる人はそれを意識しません。
ただ、動線が悪い、落ち着かない、使いにくいといった違和感は、日常の中で少しずつストレスとして蓄積していきます。

WebサイトのUI/UXも、それに近い存在だと感じています。

つまり私は、腰を据えて使われ続ける家のように、長く残る前提で設計されるWebサイトをつくりたいと考えています。

その価値が必要とされる場面は、数としては多くないかもしれません。

それでも、同じ前提でWebサイトの役割を考えられる方と、パートナーとして仕事ができればと思っています。

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Kasumi Nakatake
著者
nakatake kasumi

フリーの絵描き。
このブログは創作・暮らし・思考の記録。