広告費を抑えたい人やデザインが苦手な人におすすめなCanvaテンプレ。誰もが発信できる時代に必須になるツールはこれ。

会社の広告や、お店のチラシ、作家の個展やデザフェスなど、活動に必要なデザインを自分で作る人が増えてきました。
そんな中で、フォントや余白で迷ったり、何をどう整えればいいのか分からず時間だけが過ぎてしまう…という方もいるのではないでしょうか。

そんな時に役立つのがCanvaのテンプレートです。
テンプレを使うと、見た目が整うだけでなく、伝えたい方向性が自然と整理されていくので、発信の負担が軽くなります。

Canvaとは

Canvaは、ブラウザやアプリで使えるオンラインのデザイン制作ツールです。
無料プランでも十分に活用でき、テンプレートを選んで文字や画像を差し替えるだけで、SNS投稿、チラシ、名刺、バナー、資料など幅広く作れます。

複雑な操作がなく直感的に扱えるため、デザイン経験が少ない人でもスムーズに使えます。
データはクラウドで自動保存されるので、PC・タブレット・スマホのどれからでも同じ編集ができる点も魅力のひとつです。

Canvaのテンプレートは今の時代と相性が良い

私は10年以上デザイナーをしています。
デザインは見た目を整えるだけではなく、情報をどう伝えるかを考える作業です。
経験が必要な部分も多いので、ノンデザイナーの人が短時間で形にするのは考えているより難しく、負荷がかかります。

テンプレートは、その負荷を軽くするための土台になります。
差し替えだけで読みやすく整ったデザインになるので、発信のハードルが一段下がり、質を上げて時短を可能にします。

今は個人でECサイトを持ったり、SNSやYouTubeで発信したり、作家活動がそのまま仕事に繋がる時代になりました。
自分のブランドや活動を視覚的に整えることが活動のスタート地点になる。
そんな時代ですが、制作会社に依頼するのが難しい個人にとって、テンプレは発信を続けるための現実的な手段になります。

テンプレを使う時に気をつけたいこと

手軽で使いやすいテンプレですが、扱いで戸惑う部分も少しあります。

Canvaは海外発なので、日本語向けテンプレートはまだシンプル寄りのものが多い印象です。
使いやすい反面、個性を出したい時には物足りなく感じることがあります。

また、英語テンプレを日本語に置き換えると、文字間の違いでデザインの印象が大きく変わることがあります。

テンプレートは汎用性が高い分、見た目が似やすいこともあります。
基本的にデザインの見た目が整っていればそれで良い、という場合は問題にならない部分ですが、デザインで差別化したい場合は、自分で工夫を加える必要があります。

テンプレらしくないテンプレを作ってテンプレの幅を広げよう

そこで私は「テンプレらしくないテンプレ」を作ることで上記の課題を解決しようと試みています。

Canva公式のテンプレートは汎用性のある扱いやすさが魅力ですが、私は構成やストーリー性、読み手の動きを重視し、ニッチな層にこそ使って欲しいテンプレ作りをしています。

構成やストーリー性、読み手の動きを重視するテンプレとは

私が制作した上記の自己紹介画像テンプレを例にお話しします。（このテンプレの詳細はこちら）
この画像はInstagramのスライド投稿を想定して制作したテンプレです。
スライドした時に単調にならないように、ページの内容によってレイアウトを工夫しています。
視覚的な刺激が少し入るだけで、内容に目を通してもらいやすくなります。

ニッチなテンプレとは

作家活動や個展、委託販売で必要なデザイン、占いの案内など、意外に必要なのにテンプレが少ないジャンルをカバーしています。
こういったジャンルは、必要としている人にとって助けになると思っています。
上記画像は占い向けのテンプレ。
こういった個性的なテンプレの素材は私の手書きでオリジナル素材テンプレとして展開しています。
（オリジナル素材テンプレはこちら）

ただ、このような視点でテンプレを作ることは、幅広い人が使いやすいことを前提にしているCanva公式の仕組みとは少し方向性が違います。

そこで私は、独創性を求める人の力になるテンプレを作りたいと思い、min-tenという独自のECサイトでオリジナルテンプレの販売を始めました。