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アナログの温もりをデザインに。Procreateで人の呼吸を感じるデザインを。

さんはWebデザインを制作するとき、どんなツールを使っていますか?
私が駆け出しデザイナーだった頃は「WebデザインといえばPhotoshop!」という時代でした。

今ではFigmaでUI/UX設計を行ったり、Studioでノーコード構築したりと、制作の形は多様化しています。

私自身は最近、Figmaでサイト構成の検討からデザインまで行い、その後Studioでサイトを構築するスタイルが主流になっています。
この流れの中で、もう一つ欠かせない存在となっているのが「Procreate(プロクリエイト)」です。

Procreateとは、アナログの表現を可能にするデジタルツールです。

ProcreateはiPad専用のドローイングアプリで、世界中のプロクリエイターが愛用しています。
筆圧感知・ブラシ設定・レイヤー管理などが直感的に操作でき、まるで紙に描いているような自然なタッチを再現できるのが特徴です。

最近では、FigmaやIllustratorで整った図形やアイコンを作るよりも、Procreateで描いたラフな手描きの線を取り入れることが増えました。
その小さな不完全さが、デザイン全体に温もりを生み、人の気配を感じさせてくれます。

整ったデザインの先は、敢えて一部崩すデザインになりそう。

AIやテンプレートの普及により、美しく整ったデザインは誰でも作れるようになってきています。
そんな時代において、デザイナーの存在意義とは何かを考えていました。

私はデザイナーとして強みに感じていることがあります。
それは、デザインで意図や目的を正確に伝えること、そして、なぜそうしたのかを言葉で説明できることです。
デザイナーの中には感覚的に作るタイプの人も多い中で、私は論理的に考え、設計し、言語化できることを自分の差別化要素だと思ってきました。

しかしAIが進化した今、理論的に構成されたデザインや説明をAI自身が生成できるようになり、この強みだけではもはや優位とは言いづらくなっています。

では人間にしかできない表現とは何か?
それは「人間らしさ」をデザインに込めることだと感じています。

こう言うと「デザインは作品ではないから、個性を出すべきではない」と思う人もいるかもしれません。
けれど、ここで言う「人間らしさ」とは、自己表現としての個性ではなく、見る人の感情や体温を想像できる余白のことです。

少しの不完全さや、手で作られた痕跡の中に、人が感じ取れる温度や優しさが宿る。
私はそれこそが、デジタルが進化する時代において、デザイナーが求められる新たな進化の形だと感じています。

ラフスケッチにとても魅力を感じる

私は絵を描くのですが、自分の絵や人の制作過程を見ていて最も良いと感じるのが、ラフスケッチの段階ということが多いです。

整っていない線、勢いのあるハネ、強弱やかすれ——
そうしたものには、その人特有の熱や感情、つまり手癖があります。

呼吸は誰もがしているもので、共通の仕組みや規則性はあるものの、そのタイミングや深さ、速さは人それぞれ異なります。
つまり、AIも基本を学習すればラフを描くことはできるものの、その人だけが持つ一瞬の呼吸のようなリズムや感覚までは再現できません。

基本は同じでも、ほんのわずかな揺らぎの違いが、デザインに本当の命を吹き込む要素になるのだと思います。

手書きで温度が伝わる時代が戻ってくる

少し前までは履歴書も手書きが当たり前で「文字から人となりが伝わる」と言われていました。
今はほとんどがデジタルですが、あの手書きの温もりに価値を感じる人は今もそれなりにいる気がします。

そしてそれは、デザインにも通じるもので、アナログの要素を少し加えるだけで、見る人に人の存在を感じさせることができます。
商品でもサービスでも根本には人の想いがあるので「人の存在」を感じられるビジュアル表現はやはり大切だと考えます。

アナログブームが来てる。その要因は・・・

近年は広告やロゴデザインでも、手書き文字やイラストを取り入れるケースが増えています。

その背景には、Procreateのようなデジタルドローイングツールの普及により、アナログ表現をデジタルに取り込みやすくなったことも理由の1つではないでしょうか。

メモ帳アプリでも手書きができるなど、身近なデジタル環境そのものがアナログの再評価を後押ししているように感じます。

デザインにアナログを取り入れてマンネリ脱出

デザインに迷いやマンネリを感じた時は、ベクターの円を歪ませるような簡単なモチーフではなく、ちょっとだけ手間ですが、ほんのちょっとなので、自分の手から生まれた要素を少しだけ取り入れてみてください。ほんのちょっとのことで結構視野が広がるはずです。

完璧なベクター素材の中に、手描きのラフな線や筆のムラを少し加えるだけで、無機質なデザインが呼吸するデザインに変わります。
それがあなた自身のオリジナリティとなり、見る人の心に残るデザインになるはずです。

まとめ。アナログの不完全さが、デザインに命を吹き込む。

Figmaのペンツールも進化していますが「描く味」を求めるなら、Procreateのようなドローイングツールを使うのが断然おすすめです。

人の呼吸を感じるようなデザインを意識することで、デジタルの中にも温度を残せます。

ぜひ、あなたのデザインにもアナログを取り入れてみてください。

この記事を書いた人

Kasumi Nakatake
絵を描くデザイナー
nakatake kasumi

宮崎出身、福岡在住。デザインと絵を描くことが好きなフリーランスクリエイターです。
デザイン業をメインに、絵の制作やハンドメイド雑貨の販売もしています。
デザインや絵のご依頼は常に承っているので、お気軽にご連絡ださいませ。

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